1983年、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」が全国上映されヒットした。デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし出演。第二次世界大戦、太平洋戦争下の1942年のジャワ島の日本捕虜収容所がその舞台。ビートたけしの「メリークリスマス!ミスター ローレンス」というセリフは印象的であった。実話が元になっているが、ほとんどフィクションであろう。
だがこのエピソードは本当のお話である。第一次世界大戦中、1914年、寒いクリスマスの夜、長い戦いに疲れ果てた兵士たちは、死臭漂うざんごうの中で、一時銃を置いて、ぬくもりのある故郷のクリスマスの思い出にふけっていた。すると一人の兵隊が歌いはじめた。「きよし この夜 星はひかり 救いの御子は 御母の胸に 眠りたもう いとやすく・・」と。
いつしか、それは夜空をゆるがす大合唱になった。繰り返し、繰り返し、涙を流しながら歌ったのだ。その時、はるかかなたの闇の中から、もう一つの歌声が聞こえてきた。何と敵のざんごうから、こちらの讃美歌にこたえるように、もう一つの歌声が沸き上がったのだ。「ああ ベツレヘムよ などかひとり 星のみ匂いて 深く眠る 知らずやこよい 暗き空に とこよの光の 照りわたるを・・・」と。そして、その夜銃声はやみ大砲には、しっとりと夜露が降りたのである。
こうして、にわかに信じがたい感動的なクリスマス休戦が、シナリオなしで突然実現したのだ。これが、クリスマス休戦の最初であったと聞く。
昨年の2月24日、ロシアのウクライナに対する突然の侵攻。今年もその戦争は続いている。さらに、今年の10月7日、イスラムの過激派テロ組織「ハマス」によるイスラエルに対する不条理な攻撃、陸、海、空から1000人以上の戦闘軍団が襲いかかってきた。罪なき一般のイスラエルの人々の家々に侵入して銃を乱射し、イスラム国のテロリストをしのぐ悍ましき戦争犯罪を何と楽しみながらやってのけたのだ。赤ん坊や子ども、若い女性、既婚女性、男女の老人たちなど。次から次へと無差別に凌辱し殺害し遺体をバラバラにして弄んだ。そして、火をかけて生きながら にして焼き殺したのである。野獣である。もはや正常な人間のやることではない。このようなテロ行為はイスラムのコーランの教義に基づいているのだから処置なしである。何が平和の宗教だ。一方、休日で3000人ほどのコンサート会場に集っていた国内外の人々にも同じことをしたのである。そして、200人以上を捕虜として連れ去ったのであるが、彼らはその人たちのことを奴隷と呼んでいる。
プーチンにしてもハマスにしてもクリスマス休戦はない。このような戦争犯罪の元凶は何か。それは、聖書によると人間の心のうちにある罪である。Original sin, General sin(原罪)のことである。作家、三浦綾子さんのいう「氷点」のことである。実は、クリスマスはこれと無関係ではない。このどうしようもない人間は自分たちの知恵や力で人類を救うことはできない。ヒューマニズムも世界を救わない。それだからこそ、神はこの世を救うために救い主イエス・キリストをお与えになられたのである。これは神の救いのご介入である。イエスさまは全人類の救い主として地上にくだってくださった。世界に、国に、民族に、家庭に、個人の心に平和をもたらすために来られた。平和の主イエス・キリストが世界を私たちを支配するようにと願ってやまない。クリスマスには教会にお越しください。心から歓迎いたします。
